理工学特別プログラム002

授業目的
本授業の目的は,世界最大の第3世代放射光施設SPring-8での演習,およびKSCでの講義と演習を通して先端放射光分析の実践的な技術を身につけることである.
※新型コロナウイルス感染症の拡大状況により開催を中止する可能性があります.あらかじめご了承ください.
到達目標
本授業では,下記3点を到達目標とする.
1)放射光分析の基本原理について説明できる.
2)放射光分析の基本実験について説明できる.
3)先端科学技術における放射光分析の重要性,必要性を説明できる.
授業計画
世界トップクラスの第三世代大型放射光施設SPring-8に行き,最先端の装置を用いてX線回折・散乱に関する講義と講習を行う.
本授業は秋学期の土曜日に5日間実施する(SPring-8で行うのはその内の1回分).
履修者はシンクロトロン放射の基礎原理はもとより,物質科学や生命科学研究にとって重要な様々な測定方法の原理とそれから得られる物理量を理論的に理解するだけでなく,皮膚の最表面にある角層や毛髪などの生体試料の構造研究のために放射光をどのように利用していけばいいのかを理解できるようになる.
以下は各回の内容である.講義と実習は,秋学期の土曜日に実施するが,詳細な日程はSPring-8との調整があるため,決まったら受講者に知らせる.
1回目 放射線取扱講習(KSCでの講義)
2回目 放射光・SPring-8の基礎(KSCでの講義)
3回目 生体試料の放射光分析の専門基礎(KSCでの講義)
4回目 SPring-8での講習(SPring-8 BL03XU(フロンティアソフトマター開発専用ビームライン)での講習)
5回目 実験データの解析(KSCでの演習)
【授業外学修】SPring-8とSPring-8が明らかにしてきたサイエンスについて事前調査をしておくこと.
**こちらの内容は2023年4月10日を基準としたものです.最新のシラバス情報,詳細は大学提供のシラバス情報照会ページシラバス情報照会ページで確認してください**